今日は、楽天の経営をしていきたいと思います。
楽天と言えばイニエスタですよね。ヴィッセル神戸は今、1憶5000万円の赤字になっているらしいです。サッカーの「強さ」と企業の「利益」は共存できるのか、見ものですね。三木谷社長がイニエスタを呼んできたときは、ありえないくらい興奮しましたね。かっこいい。
しかし、こんなにかっこいいのに、実は三木谷社長って投資家にめちゃくちゃ嫌われているんです。なんで嫌われるんでしょうか。楽天ってすごい儲かってそうなのに。今日はその理由を考えていきたいと思います。
二本柱を持つ楽天の経営とは?
では、まずは楽天の経営分析に入っていきます。
楽天と言えば、楽天市場ですかね?あとは楽天カードもあると思います。
楽天の持つ事業は、大きく二つに分けることができます。インターネットサービスとFinTechです。下の図を見てください。
インターネットサービスには楽天市場や楽天ブックスなどが含まれます。もちろんこれ以外にもたくさんあります。
FinTechには、有名なところですと楽天カードが含まれます。
では、まずは楽天の全体の業績を見ていきましょう。
右肩上がりの楽天の経営
上のグラフは楽天の業績の推移です。どんどん上がっていますね。インターネット企業なのに少し利益率が低いような気がしますけど、その分投資などに回しているということなのでしょうか。
では、次にセグメント別で売上を見ていきましょう。
セグメント別売上
こう見てみると、インターネットサービスの方が多くの利益をもたらしていることがわかりますね。また、どちらの事業も成長しているように見えます。
さらに分解して、事業ごとの売上の内訳を見てみましょう。
インターネットサービスの売上の内訳
グラフを見てください。2015年からから色が変わっていますね。
2010年から2014年までは、インターネットサービスの内訳は楽天市場と楽天トラベルに分かれていたのですが、2015年からは細かい内訳を発表せずに、国内ECという事業にまとめられたのです。
なんででしょう。
2014年に何かがあったのでしょうか。都合の悪い何かが…。
考えられるのは、メルカリの登場ですね。また、この時期はAMAZONやYahoo!にも劣勢であるという噂が投資家の周りで広がっていたらしいです。
この噂と国内ECへの統合には、何か関係があるのでしょうか。。いずれにせよ、情報が不明確になったわけですから投資家たちは怒りますよね。「見栄えばっかり気にしやがって」と騒ぎになっております。
FinTechの売上の内訳
では次にFinTechの内訳を見てみましょう。
楽天カードが多くを占めているんですね。こちらの事業は順調に成長してそうです。
楽天が携帯市場に参入?!投資家の目はいかに??
先日、大きなニュースがありました。楽天の携帯市場参入です。めっちゃびっくりしません?楽天が携帯の回線を持とうとしているんです。
しかし、やはりこの新規事業、投資家たちには大大大不評です。
投資家たちの言い分はこうです。「三木谷は携帯市場に参入するのに必要な投資額の見積もりがわかっていない!ありえん高いんだぞ!」「今の携帯市場はNTTドコモとソフトバンクとKDDIの3社で飽和状態だろ!楽天の入る隙なんか無い!」
うーん。納得してしまう。
ちなみに、回線は総務省に申し込んだところ条件付きで取得できました。2019年の10月にサービスが開始するらしいです。
投資家たちはどう動くんでしょうね…笑
まとめ
三木谷社長が投資家に嫌われる原因はわかりましたか?今の段階で言えることは、楽天市場の将来が不透明なのに、投資額のでかい新規事業を始めてしまう、その無謀さが投資家たちからしたら嫌なんでしょうね。
三木谷社長はこう言います。「10年先を見据えて投資するのが事業家だ。」
ここに投資家との見ている場所の違いがあるのです。この言葉の真偽がわかるのは10年後ということですか。長いですね。
ちなみに、楽天の財務諸表の特徴に焦点を当てた記事もあるので併せて読むと理解が深まります。
では、次の投稿も楽しみにしていてください。