- 自己分析やOB訪問、インターンなどの就職活動に時間がとられて企業研究・企業分析が進まない!
- 企業分析ってそもそもどうやってやるの?
- 企業分析をしてみたけど自信がない!
- 就職したいけど、面接で話せなにをばいいかわからない!
- 自分のアピールポイントと企業の求める人材を一致させるのが難しい!
上のような悩みを抱える就活生の皆さん!この記事では企業分析を就活生に代わって行うことで、就活生の抱える悩みを解決していきます。ぜひ、最後までお読みください。
今日の企業分析は、「ベネッセ」です。(分析してほしい企業がありましたらサイトの一番下のコンタクトフォームでお気軽にお伝えください。)
厳しい環境にさらされている教育業界
ベネッセをはじめとする教育業界は今、厳しい環境下にいます。
少子高齢化の影響で教育業界の市場がどんどんと小さくなっていくことに加えて、強力なライバルが次々と現れてくるからです。
ベネッセが優位を占めていた従来の教育環境とは大きく変わって、デジタル化の進展が急速に進んでいます。さらに、教育・入試改革、英語4技能化が叫ばれている今、どんどんとビジネスチャンスは広がっています。
改革が始まる2020年までには、次の体制への準備が整ってなくてはいけません。
早い手を打った企業がこれから始まる競争に有利になるでしょう。
このような環境を背景にする、今日聞く業界の老舗、ベネッセの抱える課題を考えていきます。
そもそもベネッセはどのような事業を持っているの?
まずは、おさらいとしてベネッセの持つ事業の確認をしましょう。
- 国内事業…「こどもチャレンジ」や「スタディサポート」「進研ゼミ」などの教育事業
- 海外事業…中国、台湾の幼児を対象とした通信教育事業
- 介護・保育…高齢者・幼児を対象にした事業
- 語学… 「ベルリッツ」などの語学事業
の4つでしたね。詳しくはこちらの記事で経営の分析をしています。
面接で使える!ベネッセの抱える課題とそのソリューションは?
では、実際にベネッセの抱える課題を見ていきましょう。ベネッセの抱える課題は大きく以下の4つです。
- 教育・入試改革を機会点とした国内教育事業のさらなる成長
- 競争力のあるブランドのグローバル展開
- 介護・保育事業の安定成長
- M&Aを活用した新たな成長戦略の推進
有価証券報告書-第64期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)より抜粋
この4つを中長期的な目標に添えています。では、一つ一つ具体的に見ていきましょう。
「国内事業」はどうすれば”さらなる成長”を達成できるか?
”教育・入試改革を機会点とした国内教育事業のさらなる成長”に向けて、ベネッセはすでに具体的な行動に移しています。
GTECです。この英語の試験は、2020年からの「大学入学共通テスト」で実際に活用可能な試験になりました。
「大学入試英語成績提供システム」への参加要件を満たしているのは、他にはTOEIC、TOFEL、英検、IELTSになります。
受験生は必須でこれらのうちのどれかを受けることになるので、競争が激しくなることは確実でしょう。
では、これらの競合に勝つためには何が必要でしょうか。
ベネッセは幅広い事業を持っていることが強みです。GTECと他の事業との連携を強めれば、他の試験団体との差別化を測れます。
また、ベネッセの強みであるダイレクトマーケティング(DM) を使って顧客を獲得することも必要ですね。
これからの「国内事業」は、GTECを中心とした大学入試試験に力を入れていくので、
- 大学入試に精通している人
- 英語の試験の差異をよく知っている人
- 英語の民間試験で高い点数を持っている人
などは、それらをアピールポイントとすればベネッセのこれからの戦略に合致したアピールとなるでしょう。
グローバル展開をどのように進めるか?
では、次は”競争力のあるブランドのグローバル展開”について考えていきましょう。ベネッセの海外進出の中心は、主に中国と台湾です。
これらの国では、「楽智小天地」という、日本の「こどもチャレンジ」に該当する商品を売り出しています。中国、台湾では現在強い競合がいません。ですので、この事業は上手にやれば確実に成長する事業です。
このような幼児向けの商品は、マーケティングがとても大きな効果を持ちます。ですので、
- 中国・台湾の流行(マーケットニーズ)に敏感
- 中国や台湾の教育事業について多くの知識を持っている
- 中国語が喋れる
などの強みを持つ人は、これらが良いアピールポイントになりますね。
ベネッセでM&Aや投資の知識が活きる?
最後に、”M&Aを活用した新たな成長戦略の推進”について考えましょう。ベネッセは、現在利益をほとんど費用に吸い取られてしまっている状態で、今期の第一四半期は赤字を経験しました。
ベネッセは現在、構造的な変革を迫られているのです。ベネッセは成長分野に継続的に投資したり、M&Aによって事業拡大をすることを目標に掲げています。
そこに必要なのは、どのような人材でしょうか。
「変化に敏感で、その変化を引っ張っていく人材」が必要になります。
つまり、ベネッセは教育業界といえども、教育に関する知識だけを持っていればよいというわけではありません。ビジネス思考でアグレッシブな人材、新たな価値を創り出すことのできる人材が必要とされているのです。
具体的には、M&Aや投資の知識を持っている人、またはそれらの考え方を得意とする人のことを指します。
まとめ
ベネッセは、今とても厳しい環境にいます。さらに、2020年に向かってますます厳しい環境になっていくでしょう。
しかし、今までベネッセが築いてきた信用や利益を見れば、これからの成長は十分に見込むことができます。
「自分こそがベネッセの抱える課題を解決できる!」という根拠のある自信をもって、就職活活動に挑みましょう。
ベネッセの経営の分析をしている記事はこちらです。併せて読むと理解が深まります!
では、また次の投稿も楽しみにしていてください。
P.S.
このブログでは、「あなたの就職したい企業を、ぼくが分析する」ことをテーマにしています。分析してほしい企業がありましたら、下のフォームで僕にお伝えください。
参考サイト・資料