最近、Eコマースという言葉をよく聞きませんか?スマホの普及に伴って急速に発展したビジネスモデルです。
様々な企業が様々なECサイトを作っていて、どれがどれだかわからなくなってしまいますよね。
実は、それぞれのECサイトはビジネスモデル上全く違う形を取っているのです。
こんなにはやっているのに、いまさら「そんなこと知らない」とは言えませんね。
この記事を読んでそんな悩みを解決しましょう。では、本題です。
ビジネスモデルを見るときの着眼点
Eコマースは大きく分けて3つの形があります。
・マーケットプレイス型
・テナント型
・直営型
の3つです。
今日はこれらを紹介していきますが、その前に、Eコマースのビジネスモデルの違いを見るための着眼点を確認しましょう。
- どこから利益が生まれるのか
- 誰が商品を所有・発送するのか
の2点です。この2点を見ていけば、どのモデルがどのような強みを持っているのかを把握できます。
では行きましょう。
マーケットプレイス型のビジネスモデル
マーケットプレイス型の代表格はAMAZONです。
以下の図を見てください。
マーケットプレイス型のEコマースは、簡単に言ってしまえば小売業です。
メーカー・小売から商品を仕入れ、Eコマースがそれを顧客に売る。まさに小売業ですね。
利益は、仕入額と顧客からもらう料金の差額(¥仕入-¥売上)です。
商品を仕入れているわけですから、その商品の所有権はEコマースにあり、発送もEコマースが行います。
店舗側の利益は、仕入分になりますね。
また、マーケットプレイス型のECサイトは、アマゾンなど名前の知れた企業が行うので集客が簡単ということもメリットに挙げられます。
モール型のビジネスモデル
モール型の代表格は、楽天です。以下の図を見てください。
モール型のモールは、「大型ショッピングモール」などの「モール」です。つまり、様々な店舗が集まったEコマースのモデルのことを指します。
店舗は、出店料と手数料を払うことでEコマースに商品を出店することができます。Eコマースで売れた商品は、純額(¥購入料金)が店舗にそのまま入金されます。
手数料は、この商品が売れた値段に「受託手数料」をかけたものになります。これは一般的には2%から7%です。
つまり、Eコマースの利益は¥手数料+¥出店料になるわけです。メーカー・小売の利益は¥売上-¥手数料-¥出店料になりますね。
次に、商品を発送する主体を見てください。
モール型のEコマースでは売る場所を提供するだけなので、商品の発送は各店舗に任せているのです。
ここに改革を加えたのがZOZOTOWNでしたね。
こちらの記事でZOZOTOWNの経営を分析しています。⇒どうしてZOZOTOWNは奇想天外なアイディアを実現できるのか?
商品の発送は保管から梱包から発送、それに必要な人材の確保など、いろいろなところで費用が掛かってしまうのです。小規模の店舗からしたらこれは相当な痛手ですよね。
直営型のビジネスモデル
直営型のビジネスモデルは、簡単ですね。商品を売りたい店舗が自分でECサイトを開く形のビジネスモデルです。
実はいろいろな企業がこのビジネスモデルを取っています。例がまとめてあるサイトがあったので参考にしてみてください。→こちら
このビジネスモデルは、相当大変そうですよね。自社でサイトを見やすくわかりやすく作る必要がありますし、商品の発送ももちろんのこと、AMAZONや楽天に集客で負けない仕組みを作らなくてはいけませんからね。
そう見てみると、直営型のECサイトは基本的におしゃれなサイトが多いなぁとか思いますね。
まとめ
以上がEコマースの基本的な違いでした。もう一度おさらいすると、ECサイトを大きく分けると
・マーケットプレイス型
・モール型
・直営型
の3つがありました。そして、それぞれの特徴をつかむための考え方は、
- どこから利益が生まれるのか
- 誰が商品を所有・発送するのか
でしたね。
最近では、この基本的なビジネスモデルに一癖二癖付けた企業が出てき始めました。メルカリやZOZOTOWNはその代表でしょう。
これからのEコマース市場は、どのようなビジネスモデルが勝利を収めるのか、とても楽しみです。
では、次の投稿も楽しみにしていてください。
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