メルカリって僕が高校生の頃に流行り始めたのですが、いまだに流行ってますよね。もはや僕らの「ライフスタイル」です。
決算が簡単だし、値段交渉もできるし、安心だし、何を売っても基本売れちゃうし、みんなやってるし、、これはほかのフリマアプリよりもメルカリを選んじゃうわけですね。
メルカリで思い出したのですが、前に友達がいたずらで別アカウントを作って、交渉画面で頭のおかしいコメントを送るということをしていました。これ、見てる方はめっちゃ面白いんですけど傍から見たら迷惑極まりないですよね。笑
こういうアカウントはバンされることになってるのかな…笑
では、今日はメルカリの経営の分析をしたいと思います。
メルカリの特異な経営とは?
メルカリは今までのフリマアプリとは一線を画したビジネスモデルを取っています。これが成功の原因となっているといっても過言ではないでしょう。下の図を見てください。
これはメルカリのビジネスモデルを図式化したものです。
①商品をメルカリに登録
②メルカリが登録された商品をアプリで紹介
③顧客が商品を購入→¥購入料金の発生
④商品を登録した人が商品を発送
⑤¥売上の発生&¥利用手数料の発生(手元に来るお金は¥報酬-¥手数料)(メルカリの収益は¥手数料)
という流れになります。これの何がすごいのかというと、
1⃣お金がすべてメルカリに集められる
2⃣メルカリが商品在庫を持つ必要がない
ことの2つです。お金がすべてメルカリに集められるので、消費者としては直接商品を売ってる人にお金を渡すよりも安心できますよね。
さらにこれはメルカリとしてもキャッシュが豊富になるというメリットがあります。キャッシュが多いと、すぐに返さなきゃいけない借金があったときとかお金を借りたいときとか新規事業に投資したいときとかに自由に動きやすいんです。
また、在庫を持つ必要がないことのメリットは、
- 保管スペースを含む在庫管理にかかる費用を削れる
- キャッシュの流れが増える
- 陳腐化や品質劣化による損失がないこと
です。先ほど言ったことを少し言い換えると、このビジネスモデルのすごさは
1⃣キャッシュの多さ
2⃣商品在庫の少なさ
です。すごさが伝わりましたかね。
では、次から財務諸表ベースに話を進めていましょう。
メルカリの経営は赤字!?
メルカリの売り上げの推移を見てみましょう。
メルカリ全体としての売上高の推移です。売上高は順調に伸びていますね。しかもこの伸び率は相当高いと思います。ちなみに、2014年までは手数料を取っていなかったので売上高は0円です。手数料を取り始めてから売上高が伸びていますね。それにしても手数料だけでこの売上高ってすごいなぁ。
一方、営業利益を見て下さい。赤字です!びっくりしますよね。こんなに売り上げ伸びいているのに。んー、こんなはずはない!ということでこの原因を探ってみましょう。
メルカリ単独の売上
メルカリって、今ではもう海外に進出したり子会社「ソウゾウ」を持っていたりしているんです。なので、まずは国内のメルカリを見てみましょう。
やっぱり順調でした。営業利益率は21%と、とても好調です。
ではやっぱり海外事業がうまくいってないのかなぁ。残念ながら、海外の売上をメルカリが公表していなかったのでデータを基に話を進めることができませんでした。
でも、国内メルカリの利益がこんなに出ているのに全体としての利益はマイナスになっているのは、十中八九海外での不振かと思われます。
これはこの先の展開に期待ですね。下準備中なのかもしれません。
では、次はメルカリの特異なビジネスモデルが財務基盤にどういった影響を及ぼすのかを確認してみましょう。
驚くべきキャッシュの量を持つメルカリの財務基盤
メルカリの資産の内訳
キャッシュの量がどれほどか見るために資産の内訳を見てみましょう。
見てください。オレンジがキャッシュの量です。想像以上じゃないですか?笑
有形固定資産とかは、存在感が薄くなってしまっています。先ほども言った通り、これはメルカリのビジネスモデルの影響ですね。
ちなみに、この資産の内訳の中に商品および在庫がないことも確認できると思います。これも先ほど述べたことの影響です。
メルカリの負債の内訳
次に負債の内訳をみてみましょう。
この負債の内訳、特徴的なのが未払金が非常に多いことです。これ、何でだと思いますか?考えてみましょう。
メルカリが異常に持っていたキャッシュというのは、顧客がメルカリに払った料金のことですよね。ではその料金はどうするか、商品を売った人に報酬として払う必要があります。
メルカリのシステム上、メルカリで売り上げたお金を現金にするには、いくらか貯まってから現金化しなくては手数料が取られてしまいますよね。その間の期間、メルカリは顧客から受け取った料金を未払い金として持っているのです。これとてもおもしろくないですか?
もし全員一斉にメルカリ内のお金を現金化してしまえば、メルカリは一瞬にして倒産するのです。笑
これは冗談ですが、これでメルカリのビジネスモデルが財務基盤にどういった影響をもたらすかがわかりましたね。
まとめ
今日はこの辺でメルカリの経営分析を終わりたいと思います。
メルカリの課題は、海外事業での成功ですね。これをクリアすれば、下手したらアマゾン並み()のモンスター企業になれるのではないでしょうか。日本で数少ないユニコーン企業として、今後の成長がとても楽しみです。
では、次も楽しみにしていてください。
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