今日の記事では、DeNAを 就活生の目線から企業分析していきましょう!今日の議題は以下の通りです!
DeNAって財務諸表を見てみるとどういう特徴を持つ会社なの?今後の展開はどうなるの?
就活生は知っておきたい!DeNAの持つ事業とは?
まずはDeNAの持つ事業から確認していきます!
DeNAは大きく分けて以下の4つの事業を持っています。
- ゲーム事業…「Mobage」を中心とするモバイル向けゲーム関連サービス
- EC事業…「モバオク」などのeコマース関連サービス、決済サービス
- スポーツ事業…「横浜DeNAベイスターズ」、「横浜スタジアム」、「横浜DeNAランニングクラブ」などの運営
- 新規事業…ヘルスケア事業、オートモーティブ事業、メディア事業など
(ちなみに、2018年の5月には「株式会社DeNAトラベル」をエボラブルアジアに事業譲渡しました。)
DeNAは、様々な事業を展開していることがウリです。執行役員の中島宏氏は、DeNAのことを「世界を切り拓く永久ベンチャー」と説明しています。
ProCommitより抜粋
つまり、主力事業としてゲーム事業を置きながらも、新たな事業を模索し挑戦し続ける会社であるということです。事業の一つに「新規事業」と置いていることからも、そこに力を入れていることが分かりますね。
ちなみに、セグメントごとの従業員数は下のグラフを見てみてください!
セグメント別の従業員数
ゲーム事業が688人に対して、EC事業が3人、スポーツ事業が11人と、少数精鋭で運営していることがわかります。
平均年収は、¥7,574,000円でした。
では、次はDeNAの業績を確認してみましょう!
面接で使える!DeNAの業績を見て言えることは何か?
下のグラフを見てください。2006年から2018年の業績の推移のグラフです。
2006年から2013年にかけて、急激な成長を遂げていますね。売上高は30倍にも上がっています。2006年には、「モバゲータウン」(現「モバゲー」)のサービスを開始してからの伸びです。営業利益率はそのころ30%越えと、インターネット企業ならではの高さを誇っています。
しかし、その後は売上高に伸び悩んでいますね。
この不安定な業績の推移は、例によってゲーム事業に主力を置いているからでしょう。ゲーム市場、特にインターネットゲームは流行の行き来がとても激しく、ヒット商品を続けて出すのは至難の業なのです。
では、次はセグメント別に業績を見ていきます!
セグメント別の業績はどうなっている?
下のグラフを見てください。
ほとんどの利益をゲーム事業に頼っていることがわかりますね。業績が不安定なのもうなずけます。
対して、新規事業では赤字が出ています。
業績の推移から言えることは?
これらのことから、業績の推移を見て言えることがあります。
DeNAは、既存事業で利益を出しながら新事業を育てている段階。
ゲーム事業ではない何か安定した収益源を作りたいところ。
では次は、なぜ不安定なゲーム市場を盾にしながら新たな事業を開拓できているのかを見ていきます!
豊富なキャッシュの量が新規事業の源泉?
下の図は、H30年の貸借対照表です。
ここで注目すべきは、現金同等物の多さと純資産の多さです。この純資産の中身は、ほとんどが利益剰余金です。
利益剰余金は、今までの利益の積み重ねのことです。つまり、2006年からの急激な成長で貯まった利益がいまだに残っているのです。
これらを切りくずことで、新規事業に莫大な投資をすることができているのです。
まとめ
異常の議論をまとめると、以下のことが言えます。
DeNAは、「モバゲー」で蓄積した利益剰余金を盾に新たな事業を主力にしようと苦しんでいる
P.S.
これでDeNAの企業分析を終わります。
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